新入園と病気の洗礼
2018年5月18日
4月から保育園や幼稚園に行き始めたらどうして風邪ばかりひくのか?
4月や5月に保育園や幼稚園に入園したら、風邪をひいて治らない(いつも鼻水をたらしている)とか、毎週のようにお熱を出すとの訴えで受診するお子さんが大勢います。この現象は新入園に伴う病気の「洗礼」とか(毎日新聞の記事;和田紀之先生から)、「保育園症候群」とか(雑誌チャイルドヘルス;新谷尚久先生から)呼ばれることもある集団生活開始に伴うよくある体調の変化です。
保護者の方が心配されるような「お子さんのからだが弱くなった」とか、「怖い病気が隠れている」とか、「ストレスが大きすぎる」わけではありません。
集団生活の開始とともに、お子さん同士で病気をうつし合うからです。このため1つの風邪が治ってはまた別の風邪をもらうということを短期間のうちに繰り返しているのです。免疫機能が未熟な小さなお子さんほどこの傾向が強くなります。
お子さんの成長とともに、免疫機能が発達し、たくさんのウイルスに対する免疫ができることで、必ず熱を出したり、風邪をひく回数が減ってきますので安心してください。