ロタウイルスワクチンのすすめ
2019年3月 9日
2月はロタウイルス胃腸炎のお子さんをたくさん診ました。
ウイルス性胃腸炎に伴う嘔吐は1日でおさまることが多く、検査や点滴をすることもありません。しかし、ロタウイルス胃腸炎の嘔吐は長引くことがあります。2月に嘔吐が長引くために点滴を行った7人のお子さんと、脱水症状が強く直接入院になった1人のお子さんはすべてロタウイルス胃腸炎でした。年齢は8ヵ月1人、2歳1人、3歳2人、4歳~7歳各1人となっていました。大きくなってもしんどくなることがわかります。ロタウイルスワクチンを飲んでいたのは3歳の1人だけで最も軽症でした。
ロタウイルスワクチンの登場後、ひどい症状を示すロタウイルス胃腸炎のお子さんを診る機会は減っていましたが、この2月はひさしぶりにたくさんの患者さんを診ました。2回点滴を受けたお子さんも2人いて、あらためてロタウイルス胃腸炎のしんどさを再確認しました。
ロタウイルス胃腸炎はワクチンで予防することができます。任意接種のため有料になりますが、飲むワクチンのため痛みや発熱など副反応もありません。ただし、極めて稀ですが腸重積をおこすことがあり、6か月頃から自然発生する腸重積との混同をさけるため、乳児期早期にしか受けることができません。2か月から始まる公費のワクチンと一緒に受けられます。詳しくは予約時に受付にお尋ねください。