ヒトメタニューモウイルスとは
2019年3月13日
3月になって、風邪の原因ウイルスとしてヒトメタニューモウイルスを検出したお子さんが数人います。
ヒトメタニューモウイルスって何?と思われる保護者の方も多いと思います。ヒトメタニューモウイルスは風邪の原因ウイルスの一つで、皆さんよくご存じのRSウイルスに似た症状を示します。小さいお子さんが感染すると発熱、咳、鼻汁とともにゼイゼイすることが2つのウイルス感染のよく似た症状です。治療は対症療法しかありません。
RSウイルスは6か月より小さな子さんが感染すると、ゼイゼイがしんどくて入院することがあります。保育所で流行することも多いので、お母さん方にも知られています。
ヒトメタニューモウイルスは1歳くらいから感染することが多いので、RSウイルスの風邪ほどしんどくなることは少ないです。しかし、発熱が長引くことがあり、ゼイゼイするのでお母さん方を不安にさせます。RSウイルスと同じように検査で調べることができます。原因が分れば肺炎などの合併症に注意しながら対症療法で様子を見ることができます。
3月から6月に流行すると言われていますので、これからが要注意です。