新型コロナウイルスの子どもの状況
2020年4月29日
日々感染者が増える状況で、保護者の方の不安も大きいと思いますので、現時点で私が知り得た情報をお伝えします。
1)子どもの新型コロナついて分ってきたこと(2020年4月28日毎日新聞から)
・感染しやすさは大人とかわらないとみられる
・大人と比べて重症例は少ない
・子どもの感染のほとんどは家庭内の親から
・子ども同士の感染は少ない
2)尼崎市内の感染状況
6月20日現在46人の感染者が確認されていますが、10歳未満の小児の感染者は確認されていません。10代に1人感染者がいますが、アメリカ留学からの帰国者です。 *5月11日以降、PCR検査陽性者は確認されていません。
3)国内の発生動向(5月7日時点)
PCR検査陽性者15,382人中、10歳未満253人(1.6%)、10代356人(2.3%)。重症者は10歳未満1人(死亡なし)、10歳代1人(死亡なし)。
4)海外からの報告
①スペインからの報告;PCR陽性4,695人中、18歳未満の小児の割合は41人(0.8%)。うち25人が入院、4人が集中治療室に入室、死亡なし。(JAMA Pediatr)
②米国疾病管理予防センターの報告;患者14万9082人中、10歳未満は1,077人(0.7%)、10~17歳は1,495人(1.0%)。15人の集中治療室への入室が確認され、死亡は3人。
③18の論文のまとめ;0~9歳の患者444人中、集中治療室での治療1名、死亡なし (JAMA Pediatr)
④中国からの報告;18歳以下の小児患者2,141人中、無症状~軽症1,185人、中等症(肺炎あり)831人、重症以上125人。死亡1名(14歳) (Pediatrics)
以上のデータから見ると、患者全体に占める小児の割合は少なく、やはり成人に比べて死に至ることは少ないようです。しかし、まだまだ未知のウイルスですので、油断はできません。