RSウイルス感染症がはやっています
2015年11月13日
RSウイルス感染症がクリニック周辺ではやっているようです
10月中旬以降RSウイルス感染症の患者さんが増えてきた印象がありましたが、本日だけで4人の患者さんを診察しました。
RSウイルス感染症は2歳までに100%の子どもが感染する、風邪の原因となるありふれたウイルスです。しかし、生後6か月くらいまでの赤ちゃんや、予定より早く生まれた赤ちゃん、心臓や肺に病気のある赤ちゃんがこのウイルスに感染すると、ゼーゼーした呼吸をしてとてもしんどくなることがあるので注意が必要です。赤ちゃんが咳や鼻水などの症状に加えて、ゼーゼーしてきたらすぐに受診してください。鼻水を検査すれば10分ほどで診断できます。
2,3歳になると感染しても軽い風邪症状しか示さないことも多くなり、診断されることも少なくなります。しかし、RSウイルスによる風邪と気づかずにお兄ちゃんお姉ちゃんが赤ちゃんに接すると、赤ちゃんだけが重症になることがあります。このようなことを防ぐため、年長のお子さんが変な咳をする時や熱が長引く時にはRSウイルスによる風邪の可能性も考えて、早めに受診してください。